経済産業省の「令和8年度 脱炭素電源地域貢献型投資促進事業(GX地域共創補助金2026)」の公募が行われています。
本補助金は、脱炭素電力を活用し、脱炭素電源の立地地域への貢献を行いながら、製造設備やデータセンターなどの大規模なGX関連投資を行う事業者を支援する制度です。
予算規模は約2,060億円と非常に大きく、条件によっては補助率最大1/2、補助上限額最大250億円となる大型の補助制度です。
令和8年(2026年)9月1日(火)正午まで
GX地域共創補助金2026とは
GX地域共創補助金2026は、正式には「令和8年度 脱炭素電源地域貢献型投資促進事業」といいます。
GX2040ビジョンに示されたGX産業立地政策の方向性に基づき、脱炭素電源を活用した付加価値の高いGX関連投資を促進するとともに、脱炭素電源の立地地域への貢献を図ることを目的としています。
| 制度名 | 令和8年度 脱炭素電源地域貢献型投資促進事業(GX地域共創補助金2026) |
| 所管 | 経済産業省 |
| 予算 | 約2,060億円(令和12年度までの国庫債務負担を含む) |
| 補助率 | 1/2以内(企業規模や脱炭素電力の調達方法等により異なります) |
| 補助上限額 | 最大250億円 |
| 公募期間 | 令和8年7月17日(金)~令和8年9月1日(火)正午 |
補助対象となる2つの類型
本補助金では、次の2つの類型が設けられています。
| 類型 | 内容 |
| 類型A | 製造設備投資型 |
| 類型B | データセンター設備投資型 |
類型A:製造設備投資型
製造設備投資型では、生産品または製造・生産プロセスについて技術革新性または事業革新性を有し、日本国内の産業競争力強化につながる事業であることなどが求められます。
また、製造・生産設備の中でも、生産プロセスの中核となる設備への投資が含まれている必要があります。
| 企業区分 | 必要となる補助対象経費 |
| 中堅・中小企業 | 10億円以上 |
| 大企業 | 20億円以上 |
本補助金は中小企業も対象となり得ますが、一般的な中小企業向け補助金とは投資規模が大きく異なります。製造設備投資型では、中堅・中小企業でも補助対象経費10億円以上の設備投資が必要です。
なお、既存事業所における設備増設や能力増強なども補助対象となり得ますが、単純な設備更新については対象外となります。
類型B:データセンター設備投資型
もう一つの対象類型が、データセンター設備投資型です。
データセンター設備投資型については、データセンターの建物、電源設備、空調・冷却設備、受電設備、通信設備、予備電源設備、監視・制御設備、一定のサーバー類など、制度上定められた設備が補助対象となります。
データセンター設備投資型には、PUE(電力使用効率)など独自の要件も設定されていますので、申請を検討する場合は公募要領やFAQを十分に確認する必要があります。
主な補助対象者
補助対象者は、原則として公募要領に定められた要件をすべて満たす事業者です。
- 日本国内において登記された法人であること
- 国内に事業実施場所を有していること
- 事業を的確に遂行できる組織・人員等を有していること
- 事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤や資金管理能力を有していること
- 原則として補助対象設備等の所有者であり、継続的に使用する者であること
- GXに関する排出削減等の所定の要件を満たすこと
中小企業・中堅企業については、GXフューチャー・リーグ会員に関する要件について、所定の温室効果ガス排出削減の取組を提出することで代えることができる場合があります。
脱炭素電力に関する要件
本補助金の大きな特徴が、脱炭素電力の活用に関する要件です。
事業実施場所において通年で使用する電力について、所定の脱炭素電源由来の電力を新規に調達することなどが求められます。
また、事業実施場所で通年使用する電力について、その50%超過分を同一の電源立地都道府県から調達することが求められます。
電源との紐づき、自家発電・CPPAの利用、新設・再稼働電源・既設電源の違いなどによって、補助率や補助上限額が変わります。
補助率・補助上限額
補助率・補助上限額は一律ではなく、企業の立地場所、電源との紐づき、電源の種類などによって「支援強度」が5段階に区分されています。
| 支援強度 | 中堅・中小企業等の補助率 | 大企業の補助率 | 補助上限額 |
| No.1 | 1/2 | 1/3 | 250億円 |
| No.2 | 2/5 | 1/4 | 250億円 |
| No.3 |
製造設備投資型:2/5 データセンター設備投資型:3/10 |
製造設備投資型:1/4 データセンター設備投資型:1/5 |
100億円 |
| No.4 |
製造設備投資型:2/5 データセンター設備投資型:対象外 |
製造設備投資型:1/4 データセンター設備投資型:対象外 |
50億円 |
| No.5 |
製造設備投資型:3/10 データセンター設備投資型:対象外 |
製造設備投資型:1/5 データセンター設備投資型:対象外 |
50億円 |
どの支援強度が適用されるかによって補助額が大きく変わるため、脱炭素電力の調達方法や事業実施場所などを含めた事前検討が非常に重要です。
補助対象経費
主な補助対象経費は、次の3区分です。
| 区分 | 主な内容 |
| 建物等取得費 | 事業に必要な建物の新設、建て替え、リフォーム等に係る費用(設計費を含む) |
| 設備費 | 事業に必要な機械装置の購入・製造・既存設備の改修等に要する費用、一定の附帯工事費など |
| システム整備費 | 事業に必要なソフトウェアの購入・作成・改修等に要する費用など |
補助対象となるためには、原則として交付決定後に発注・契約を行い、事業期間内に支払いまで完了する必要があります。
交付決定日より前に発注、購入、契約等を行った経費は、原則として補助対象となりません。
公募期間・今後のスケジュール
| 時期 | 内容 |
| 令和8年7月1日 | 公募要領公開 |
| 令和8年7月17日 | 公募開始 |
| 令和8年9月1日(火)正午 | 公募締切 |
| 令和8年11月中旬頃 | 採択先公表予定 |
| 令和8年12月中旬頃 | 交付申請期限予定 |
採択後の事業については、原則として交付決定後に契約・発注等を開始し、遅くとも令和12年9月30日までに事業を終了する必要があります。
申請方法
申請は電子申請で行います。
まずJグランツを利用して事業ポータルのアカウント発行手続きを行い、その後、事業ポータルから必要事項の入力や申請資料の提出を行います。
Jグランツを利用するためには、GビズIDプライムの取得が必要です。
GビズIDプライムを取得していない事業者は、申請を検討する段階で早めに取得手続きを進めておくことが重要です。
なお、郵送、持参、FAX、電子メール等による提出は受け付けられていません。
審査について
採択審査は、提出書類に基づく書面審査と面接審査によって行われます。
事業内容だけでなく、脱炭素電力の利用計画や電源立地都道府県への貢献などについても審査されます。
また、面接審査では、原則として申請企業の代表権を有する者の参加が必須とされています。
投資額が非常に大きい補助金であることに加え、脱炭素電力の調達計画、地域への貢献、事業の成長性など幅広い観点から審査されるため、十分な準備が必要です。
申請を検討する際のポイント
GX地域共創補助金は、一般的な設備投資補助金と比べて制度設計が複雑です。
特に、以下の点を早い段階から確認することが重要です。
- 製造設備投資型またはデータセンター設備投資型の要件を満たすか
- 必要となる最低投資規模を満たすか
- 脱炭素電力の調達要件を満たせるか
- どの支援強度が適用されるか
- 電源立地地域への貢献要件を満たせるか
- 補助対象経費と補助対象外経費を適切に区分できるか
- 交付決定前に発注・契約を行っていないか
- 事業期間内に設備導入・支払いを完了できるか
また、交付申請時には補助対象経費の経済合理性について説明が求められ、原則として3者見積の提出が必要となります。
大分県内の事業者も対象になり得ます
GX地域共創補助金は、GX戦略地域制度の他の類型で「有望地域」とされている地域だけを対象とする制度ではありません。
そのため、要件を満たす場合には、大分県内で設備投資を行う事業者についても申請対象となり得ます。
ただし、実際に対象となるかどうかは、事業内容、設備投資額、脱炭素電力の調達方法、事業実施場所、地域貢献の内容などを総合的に確認する必要があります。
公式情報
制度の詳細、公募要領、申請様式、FAQ等については、GX地域共創補助金2026の公式サイトをご確認ください。
公募内容や申請様式等は変更・更新される場合がありますので、実際に申請する際には必ず最新の公募要領・FAQ等をご確認ください。
補助金申請のご相談について
ミセイ行政書士事務所では、大分県内の事業者様を中心に、国・大分県・市町村等の各種補助金申請に関するご相談を承っております。
GX地域共創補助金は、投資規模が大きいだけでなく、事業計画、脱炭素電力の調達、地域貢献、補助対象経費など複数の要件を検討する必要がある制度です。
申請をご検討の事業者様は、できるだけ早い段階でご相談ください。

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