大分県では、県内の中小企業等による自家消費型エコエネルギー設備の導入を支援する「中小企業等エコエネルギー導入緊急支援事業費補助金」の2次募集を実施します。
本補助金は、中東情勢によるエネルギー価格高騰など、地政学的リスクの影響を受けにくい経営体制の構築を目的として、太陽光発電設備+蓄電池、コージェネレーション設備、ヒートポンプなどの導入を支援する制度です。
通常枠のほか、一定の賃上げを行う事業者を対象とした「賃上げ枠」が設けられており、設備によっては補助率4/5以内、補助上限額1,690万円となります。
2次募集の申請期間は、令和8年9月1日(火)8時30分から9月30日(水)17時までです。
中小企業等エコエネルギー導入緊急支援事業費補助金とは
本補助金は、大分県内の中小企業等が、自らの事業所で使用するためのエコエネルギー設備を導入する場合に、その設備費や工事費などの一部を補助する制度です。
エネルギー価格高騰などの影響を受けにくい経営体制を構築することを目的としており、自家消費型の設備であることが大きなポイントです。
補助対象者
大分県内に事業所を置く、主に次のような事業者・法人等が対象となります。
- 中小企業基本法に規定する中小企業者
- 中小企業団体
- 常時使用する従業員数が300人以下の医療法人・社会福祉法人・学校法人
- 常時使用する従業員数が100人以下の商工会・県商工会連合会・商工会議所
- 特別な法律によって設立された組合またはその連合会
- 財団法人(一般・公益)・社団法人(一般・公益)
- 特定非営利活動法人(NPO法人)
また、一定の要件を満たすPPA事業者も対象となります。
補助対象となる設備
補助対象となる自家消費型エコエネルギー設備は、次のとおりです。
| 設備 | 主な要件 |
|---|---|
| 太陽光発電設備+蓄電池 | 蓄電池(定格容量10kWh以上)とのセット導入が必須。太陽光パネルの定格出力合計とパワーコンディショナーの定格出力合計のいずれか小さい方が10kW以上 |
| コージェネレーション設備 | 自家消費型設備であること |
| ヒートポンプ | 自家消費型設備であること |
太陽光発電設備についてはオンサイトPPAも対象に含まれます。
なお、売電は認められていないため、PPAを除き、逆潮流を防ぐための措置(RPR等)が必要です。
補助対象経費
| 費目 | 対象となる主な経費 |
|---|---|
| 設計費 | 対象設備等の設置に係る設計に要する経費 |
| 設備費 | 対象設備等の購入・製造等に要する経費 |
| 工事費 | 補助事業の実施に必要な配電・配管等の工事に要する経費 |
一方、土地の取得・賃借費、中古品、建屋の建設・改造費、既存構築物や設備の撤去費、土地造成・整地等は対象外です。また、消費税・地方消費税や各種申請費用(使用前自己確認等)も補助対象外です。
他の補助金との併用はできません。
補助率・補助上限額
| 導入設備 | 区分 | 補助率 | 補助上限額 |
|---|---|---|---|
| 太陽光発電設備+蓄電池 | 通常枠 | 3/4以内 | 1,000万円 |
| 賃上げ枠 | 4/5以内 | 1,140万円 | |
| コージェネレーション設備・ヒートポンプ | 通常枠 | 3/4以内 | 1,500万円 |
| 賃上げ枠 | 4/5以内 | 1,690万円 |
通常枠でも補助率は3/4以内と高く、さらに賃上げ枠では4/5以内となるため、設備投資を予定している県内事業者にとって活用を検討する価値の高い制度です。
賃上げ枠の要件に注意
賃上げ枠を利用する場合は、実績報告前の直近1か月の給与・賃金等の総支給額が、交付申請前の直近1か月と比較して1.5%以上増加していることが必要です。
総支給額の計算では、残業代、賞与、各種手当、役員給与・役員報酬、福利厚生費、法定福利費、退職金などは除かれます。
また、賃上げは申請日から事業終了日までの間に実施する必要があります。補助金申請前に実施済みの賃上げは、賃上げ枠の対象とはなりません。
特に注意したいのは、事業終了時点で賃上げ枠の要件を満たさなかった場合です。原則として通常枠へ変更して審査されるのではなく、交付決定が取り消される可能性があります。賃上げ枠を選択する場合には、実際に要件を達成できるかを事前に十分確認しておく必要があります。
申請時には複数の見積書が必要
申請時には、複数の見積書を添付する必要があります。
さらに、そのうち1つは、事業内容について大分県の入札参加資格を取得している事業者が作成した見積書でなければなりません。
設備の選定だけでなく、見積書を依頼する事業者についても早めに確認しておくことが重要です。
2次募集の申請期間
申請期間:令和8年9月1日(火)8時30分~令和8年9月30日(水)17時
今回の募集は先着順ではありません。
要件に該当しない申請や提出書類に不足がある申請を除き、対象設備の定格出力・定格容量などと補助金額を基に採択順位が決定されます。
交付決定・事業完了までのスケジュール
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 令和8年9月30日17時 | 申請受付終了 |
| 令和8年10月初旬(予定) | 交付決定・交付決定後から事業着手 |
| 令和9年1月末まで | 事業完了・実績報告書提出 |
令和9年1月末までに事業を完了する必要があります。申請前に、施工業者へ令和9年1月末までに事業を完了できるか確認しておきましょう。
また、実績報告時には発電が確認できる状態になっている必要があります。
申請方法
申請は、大分県スマート申請システムを利用して行います。
申請にあたっては、交付申請書、事業計画書、収支予算書、誓約書、各種添付書類などの準備が必要です。賃上げ枠を利用する場合には、賃金増加率試算表なども必要となります。
補助金申請をご検討の事業者様へ
中小企業等エコエネルギー導入緊急支援事業費補助金は、設備によっては最大1,690万円の補助を受けられる可能性がある制度です。
一方で、対象設備の要件、補助対象経費、複数見積書の取得、事業計画書等の作成、賃上げ枠の要件確認など、申請前に確認すべき事項が多くあります。
また、今回の2次募集は9月30日までとなっており、設備導入についても令和9年1月末までに完了させる必要があります。申請をご検討の場合は、設備業者との調整も含め、早めの準備をおすすめします。
ミセイ行政書士事務所では、補助金申請に関するご相談、申請書類・事業計画書の作成支援などを行っています。大分県内で本補助金の活用をご検討の事業者様は、お気軽にご相談ください。
ミセイ行政書士事務所
TEL:097-578-9951
大分県公式ページ
制度の詳細、最新情報、申請様式等については、必ず大分県の公式ページをご確認ください。
中小企業等エコエネルギー導入緊急支援事業費補助金 2次募集のお知らせ|大分県
目次
- 中小企業等エコエネルギー導入緊急支援事業費補助金とは
- 補助対象者
- 補助対象となる設備
- 補助対象経費
- 補助率・補助上限額
- 賃上げ枠の要件に注意
- 申請時には複数の見積書が必要
- 2次募集の申請期間
- 交付決定・事業完了までのスケジュール
- 申請方法
- 補助金申請をご検討の事業者様へ
- 大分県公式ページ

